みなさんはタープ泊をしたことがあるでしょうか。
キャンプと言えばテントを使うことが通常ではありますが、
バックパックキャンパーの中には
荷物を最小限に減らしたい。
軽量の装備で出かけたい。
そんな考えのキャンパーが非常に多いです。
テントをもっていかずに、タープで雨風をしのいで宿泊する事。
これをタープ泊と言います。
タープ泊なんて本当にできるの?
快適に寝られるとは思えない。
プライバシーが心配。
こういう風に考えている方もいると思います。
しかし、タープ泊はタープの張り方次第で、
- 快適に
- プライバシーを守れる
そんな張り方があります。
実際に、現在僕は主にテントではなく、冬でも3m×3mのDDタープを用いてタープ泊をしています。
この記事では、定番のスクエアタープである3m×3mのDDタープを用いて、僕がタープ泊をする際に実際に張っている張り方を紹介します。
吊り下げ式ピラミッド張りが最強
結論は吊り下げ式ピラミッド張りです。
結構かっこよくないですか?
「これはよく見る張り方だ。」
そう思った方も多いかもしれません。
この張り方はDDタープの定番の張り方としてYouTube や多くのブログで設営方法が載っています。
しかし、それらの多くはポールを使用しています。
今回紹介するのは、
吊り下げ式
のピラミッド張りです。
吊り下げ式ピラミッド張りのメリット
では、吊り下げ式ピラミッド張りの特徴とはどんなものなのでしょうか。
メリットとしては主に以下の3点です。
- 簡単設営
- 広い室内空間
- フルクローズ
テント泊しかしたことがない方もテントのように泊まることができます。
タープ泊初心者でも簡単に快適に過ごせる張り方です。
簡単設営
設営方法は後ほど説明しますが、本当に簡単です。1度設営が出来れば次に設営する際は5分~10分くらいで完了してしまいます。
今までテントを設営していた時間と体力を、ブッシュクラフトや食事、晩酌の時間に使えます。
広い室内空間
室内空間も広く、就寝スペースは3mの辺(へん)をほぼフルに使えるので余裕で過ごせます。
また、ポールがないのでその分広いスペースが確保されています。
僕自身も最初は室内空間の狭さに不安がありましたが、全く問題ありませんでした。
これまで一般的なパップテントを使っていたのですが、感覚としては同じ感じです。
これは驚きでした。
フルクローズ
さらにフルクローズもできるため、プライバシーに関しても安心です。
綺麗にクローズできなくてもしっかり空間が確保できます。
吊り下げ式ピラミッド張りのデメリット
- タープ内で日中過ごすことが難しい
- 隙間風が入る
タープ内で日中過ごすことが難しい
3m×3mのタープでのピラミッド張りではタープ内で日中過ごすことが難しいです。
現実的には就寝スペースと荷物置き場くらいの大きさになります。
そのため、突然の雨が降ってきた時などは、張り方を工夫する必要があります。
ただ、就寝時はしっかりクローズできます。
そのため、ある程度の雨は凌ぐことができます。
隙間風が入る
やはり隙間風は入ってきます。
タープのループの長さの分、地面からタープが離れているからです。
普段スカート付きのテントで就寝時に過ごしている方は少し寒く感じるかもしれません。
でも寒さ対策をタープ泊に合わせてすれば全く問題なしです。
僕は最低気温が氷点下5℃以下でもタープ泊をしています。
張り方
中央のポールは邪魔なので使わない
では、実際に張っている様子を紹介します。
ピラミッド張りはさまざまな張り方があります。
ワンポールテントのようにタープの中央にポールを入れる方法がありますが、ゲーターブログではあまりお勧めしません。
なぜなら、ポールが邪魔だからです。
この記事では、タープ中央のポールを使用しない、
吊り下げ式の方法を解説します。
準備するもの
準備するものは最低限以下の4つ
- DDタープ3m×3m
- ペグ最低4本(画像は6本。木の枝でも可)
- 長いロープ
- 短く輪状にしたロープ
DDタープ3m×3mがちょうど良いです。
パラコードはアメリカ軍のパラシュートでも使われているものを使用しています。
高評価のチタンペグ。(上の画像のペグは某テントに付属していたペグです)
しっかりした木が2本と短い枝が現地にあればこれでOK。
必要に応じて追加のポールやロープ、ペグなどを準備します。
しっかりした木を2本見つける
画像のようなしっかりした木を2本見つけましょう。
もし2本見つからない場合は、ポールを一本用意して2本目の木に見立てます。
今回は撮影した公園にちょうどよい木が2本無かったため1本はポールで見立てます。
間にロープを渡す
木と木の間にロープを渡します。
高さは自由ですが、
高いほど天井が高く床が狭い
低いほど天井が低く床が広い
といった具合になります。
ロープの渡し方は、
片方がもやい結び、もう片方が自在結びです。
タープの真ん中3つのループをロープに合わせる
DDタープは真ん中に縦3つのループがあります。
それを2本の木に渡したロープの真上に来るように揃えてタープを敷きます。
壁になる方の角2箇所をペグダウンする
画像の部分の2か所をペグダウン。
タープの中央のループをロープに引っ掛ける
タープのこのループを
ロープにひっかけます。
どうやっているのかもう少し詳しく
これは、短い輪状のロープと枝を使っています。
このロープを
このようにロープにひっかけてください。
この結び方は「プルージック」と言います。
そして割としっかりした枝を使ってこのようにループとつなぎます。
このままではだらーんとなっているので
赤い輪状のロープを移動させます。
ピンと張れました。
横の真ん中のループをペグダウン
横の真ん中のループをペグダウンします。
もう見えてきましたね。
完成
あとは角のループを壁になる方のペグに内側からひっかけて
完成です。
今回は低めにしてみましたが、これをもう少し高くするとこんな感じです。
荷物が少なくなったのに快適になって最高
究極は、現地にしっかりした木が2本と枝がたくさん落ちていれば、
タープとロープ
だけで設営可能です。
重量は1kgくらいになるでしょう。
一般的なパップテントが5kgくらいあるのでだいぶ軽量になります。
まだタープ泊をしたことがない方もぜひ試してみてください。