冬キャンプをする時に最も大切なことは
寝床作り
です。
いくら高性能なシュラフを使っていても、背中側は潰れてしまいます。
シュラフが潰れると空気の層ができなくなって本来の役割を果たすことができません。
高性能なシュラフだけでは底冷えは免れることができません。
そんなことは知っているよ
だから冬だけマットを工夫している
色々重ねたら快適に寝られるけど、、
この記事ははそう思っている方に向けて書いています。
今回は、以下の高性能インフレーターマットを買って冬キャンプが超快適になった話をします。
冬キャンプにインフレーターマットを使用するか悩んでいる方、インフレーターマットが良いことは知っているけど購入に踏み切れない方は参考にしてみてください。
銀マット2枚にブランケットに電気毛布?
YouTubeやその他多くのメディアで、「冬キャンプの寝床の作り方」として紹介しているものがあります。
それを見ていると、とにかく重ねて重ねてなんとか寒さを凌ぐといった内容が多いです。
具体的には
- コット
- フォームマット
- 銀マット
- ブランケット
- 電気毛布
といった具合です。
たしかに、そこまで重ねたら寒さを凌げますし、コストも抑えられます。
僕も以前は
コットにフォームマットと銀マット、ブランケットを重ねていました。
しかし、それには
- 寝ているとマット類がずれる
- 寝心地が悪くなる
- 荷物がめちゃくちゃ増える
といったデメリットがあります。
マットを制する者は冬キャンプを制する
重ねワザをやめてみた
昨シーズンまでは寒さ対策のためにさまざまなものを重ねてきました。
しかし、なかなかの荷物の量になってしまうし、なんかんだで底冷えを感じ、冬の朝は寒くて起きていました。
なので、今シーズンの冬は高性能なインフレーターマットを買おうと決意しました。
購入した高性能インフレーターマットはこれ
僕が購入したのは、
シートゥサミットのイーサーライトXTエクストリームエアマット
です。
シートゥサミットってどんな会社?
オーストラリア西部の都市パースでスリーピングバッグライナー製造から歩み始めたシートゥサミットは、スリーピングマットやハンモック、カトラリー、テントなど多彩にそのラインナップを拡げてきました。社名の通り「海から山頂まで」使える幅広いギアを揃えるだけでなく、使い勝手の良さを細部まで追求したモノ造りと、ユーザーのニーズに合わせた豊富なバリエーションを特長としています。
LOST ARROW より引用
シートゥサミットは、1990年オーストラリア初のアウトドアメーカーです。
寝具を中心にギアの製作を行っています。
日本ではシュラフやマット、ピローが有名ですね。
キャンパーさんの中でも使っている方は多いのではないでしょうか。
イーサーライトXTエクストリームマットのスペック
種類は、
- レギュラー
- ラージ
- レクタンギュラーレギュラー
- レクタンギュラーラージ
の4種類があります。
通常のレギュラーとラージはマミー型です。
レクタンギュラーは、いわゆる長方形のマットになります。
僕はレギュラーを使用しています。
R値 | 6.2 |
厚さ | 10cm |
外寸 | レギュラー:55×183cm ラージ:64×198cm レクタンギュラーレギュラー:64×183cm レクタンギュラーラージ:64×201cm |
重量 | レギュラー:720g ラージ:950g レクタンギュラーレギュラー:950g レクタンギュラーラージ:1,050g |
収納サイズ | レギュラー:17.5×24cm ラージ:18.5×28cm レクタンギュラーレギュラー:18.5×28cm レクタンギュラーラージ:18.5×28cm |
R値6.2ってどのくらい?
R値は、マットの暖かさを示す指標です。
違うメーカーでも同じ指標で評価できるのが特徴です。
サーマレスト公式サイトより引用
イーサーライトXTエクストリームマットのR値は6.2です。
上記の画像の通り、極寒期に推奨されているほどのレベルになります。
地面からの冷気は全く感じません。
使い方
使い方を詳しく説明していきます。
収納袋から出すとこんな感じです。
シートゥサミットのマットは、収納袋に仕掛けがあります。
下の画像のように、収納袋自体に空気入れの機能が備わっています。
口で膨らます必要はありません。
マットの上部に空気の出入り口があります。
開ける箇所が2か所ありますが、横向きになっている方を開けます。
開いた部分に空気入れをドッキングします。
あとは袋にたっぷり空気を含ませてマットに入れていきます。
大体10回以下で画像のようにパンパンに空気が入ります。
パンパンが苦手な方は入れる空気の量を好みに調整してください。
空気を抜く際は、上向きになっている方を開けます。
すると、一気に空気が抜けていきます。
あとはきれいにたたんで収納するだけです。
感想:なんでこんなに暖かいの!?
イーサーライトXTエクストリームマットを使ってみて
率直な感想として、
- 冷気を全く感じない
- 寝心地最高
です。
氷点下の地面の上でも全く寒くありません。
むしろ自分の体温を強力に跳ね返してくれるので、温かいです。
これは、電気毛布などの暖房器具さえもいりません。
これまでに様々なものを重ねて寝ていても翌朝の最も寒い時間帯には冷気を感じて起きていましたが、
今シーズンこのマットを買ってからぐっすり眠ることができています。
ただ、一つのデメリットとして
- エアマット特有の音
があります。
寝返りを打つ際に若干、風船を床で転がしたときの様な音がします。
これは人によっては気になる方もいるかもしれませんが、僕は気になりませんでした。
マット一つでキャンプ人生が変わった
冬用の高性能マットを導入しただけでキャンプ人生が変わりました。
寝床が改善できただけでとにかく冬キャンプが楽しくて仕方ないです。
具体的には以下の通りです。
- 冬でもバックパックキャンプができる
- カップラーメン以下の時短
- 寝床がシンプル
- 寝心地がマットレス
冬でもバックパックキャンプができる
高性能なインフレーターマットは、収納時にコンパクトになります。
そのため、バックパックにもすっぽりとおさまるので、バックパックキャンプが可能です。
これまでの寝床作りでは、荷物が多すぎて冬にバックパックキャンプなんてもってのほかでした。
しかし、このインフレーターマットにしてからはバックパックでどこまででも歩いていけます。
冬の静かな時に、野営地のような場所でも手軽にキャンプができるようになりました。
カップラーメン以下の時短
準備撤収はあっという間です。
これまでは、コットを組み立てて、フォームマットを開いて、銀マットを敷いて、ブランケットをかけて、、、
その間にも車を行き来して、、
となかなかの労力をかけて行なっていました。
しかし、インフレーターマットにしてからは取り出して空気を入れるだけ。
3分で終わります。
カップラーメンよりも早く寝床が作れるかもしれません。
撤収は準備よりも時間がかかりますが、ストレスになるほどではありません。
寝床がシンプル
寝床がシュラフとマットだけなので非常にシンプルになります。
重ねワザを使っていた頃は、寝ている間にだんだんとズレていき、結局はフォームマット1枚になっていて冷気を感じるなんてこともありました。
しかし、もうズレる心配はありません。
マットの上にいられれば常に暖かい寝床です。
寝心地がマットレス
なにより寝心地が最高です。
厚みが10cmもありますからね。
さらに
エアスプラングセル
というシートゥサミットの特別な技術により、ポケットスプリング構造のマットレスのような寝心地が実現しています。
LOST ARROWより引用
起きた時には高級ホテルのベッドの上かと思うくらいです。(少し盛ってますかね。笑)
もはや持ち運べるマットレスですね。
氷点下の環境でも8時間くらいぐっすり眠れました。
重ねワザは卒業しよう!
今シーズンから重ねワザは卒業しましょう。
たしかに色々重ねることで高性能マットと同程度の暖かさが実現できるかもしれません。
しかし、高性能のマットを一度使ってみてください。
その断熱性の高さに驚くでしょう。
マット一つ変えるだけでキャンプの幅が広がります。
少しお値段は張りますが、それだけ価値のある品です。
ぜひご検討ください。